サツマイモの近縁野生種であるIpomoea trifidaは、一般的に塊根を形成しないことが知られているが、塊根様の太い根を形成する系統が見つかっている。そこで本研究ではQTL-seqを用いてこの根の肥大性に関わるQTL(qRT1)を特定した。さらにqRT1に存在する構造変異からqRT1の候補遺伝子ItRT1を特定した。この遺伝子のサツマイモホモログIbRT1は梗根および塊根で特異的に発現することを明らかにした。以上のことから、本研究によりサツマイモ野生種およびサツマイモにおいてItRT1(IbRT1)は根の肥大に関与することが示唆された。
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