研究課題
若手研究
低温処理前後のナシの種子を用いて比較トランスクリプトーム解析を実施した.解析の結果,1サンプル当たり約4.56Gb,約45,630,000リードのシーケンスデータを取得した.また,低温処理後に発現量が低下した遺伝子として,9-cis-epoxycarotenoid dioxygenase(NCED)遺伝子,ABSCISIC ACID-INSENSITIVE-5(ABI-5)遺伝子,DELLA protein GAI(GAI)遺伝子などが選抜された.
果樹園芸学
種子の休眠深度をもとに低温要求量の少ないニホンナシ品種の早期選抜方法の確立が期待される。また、ナシで同定された遺伝子情報や確立される技術は他の落葉果樹でも育種や施設栽培へ応用されるなど、多くの波及効果が見込まれる。