チョウ目昆虫における脱皮ホルモンの不活性化制御機構の解明とその不活性化を攪乱する新たな昆虫成長制御剤のスクリーニング系開発を目的として研究を行った。カイコのP450遺伝子の一種であるCYP18A1をゲノム編集によりノックアウトした結果、胚発生の途中で致死したことからCYP18A1がチョウ目昆虫において脱皮ホルモンの不活性化に関わっており、正常な胚発生の進行に必須であることが示唆された。カイコのCYP18A1およびCytochrome P450 Reductaseを大腸菌に形質転換して発現させ、In vitroでの20E代謝活性を調査したが、CYP18A1の20Eの代謝は認められなかった。
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