超短命モデル脊椎動物ターコイズキリフィッシュを用い、老化との密接な関係が報告されつつある代謝に着目し、脊椎動物における新規個体老化制御代謝経路の同定を目指し研究を行った。寿命が2倍程度も異なるターコイズキリフィッシュの同種内系統間のメタボロームおよびゲノム比較と、その結果に基づく遺伝子改変系統の作出および、薬理学実験等から、「トリプトファンの代謝経路であるキヌレニン経路の中間代謝物の一つが抗老化作用を持つ」こと、さらに、「腸で機能するセラミド代謝酵素の機能低下が全身の老化を抑制する」ことを明らかにした。
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