タンパク質アルギニン残基(Arg)のメチル化は、PRMTファミリー呼ばれるメチル基転移酵素により触媒され、モノメチルアルギニン化(MMA化)を経て、非対称性ジメチルアルギニン化(ADMA化)または対称性ジメチルアルギニン化(SDMA化)される。 これまでの実験から、ADMA化酵素であるPRMT-1は精子特異的かつ哺乳類プロタミン代替タンパク質されているSPCH-2およびSPCH-3の43位Argをメチル化することを明らかにした。また、遺伝学的解析より、SPCH-2は線虫の生殖機能に大きく寄与しており、精細胞形成と精子形成の偽足(哺乳類精子のべん毛に相当)の伸長に関与している可能性を見出した。
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