研究課題/領域番号 |
20K15881
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分45040:生態学および環境学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人森林研究・整備機構 (2022-2023) 関西学院大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
矢口 甫 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 森林総研特別研究員 (10803380)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | シロアリ / 表現型可塑性 / 労働分業 / 防衛行動 / 脳内遺伝子 / RNA-seq |
研究成果の概要 |
表現型可塑性は,多くの生物に備わっている普遍的な性質であり,変動する環境に対する迅速な生存戦略である.そのため,単独性の昆虫類をはじめ様々な生物を対象に,個体レベルの表現型可塑性に関する研究が盛んに実施されてきた.本研究は,シロアリを対象に個体レベルの行動可塑性に与える他個体の影響を明らかにすることを目指した.本課題を実施したことで,シロアリにおける他個体に応じた可塑的な防衛行動を定量化し,脳で生じる遺伝子発現の変化を捉えることに成功した.
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自由記述の分野 |
社会生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
社会生物学の分野において,アリやミツバチにおける行動レベルの観察が精力的に行われてきた.一方で,アリやミツバチに比べると,シロアリにおける研究はやや立ち遅れていた.本成果は,ネバダオオシロアリを対象に,個体レベルの表現型可塑性に与える社会(他個体の存在)の役割について,分子生物学の観点から強化できた.特に,脳を対象とした遺伝子発現はシロアリでは初めてであり,他の昆虫種と比較する上での基礎的なデータを提供できた.
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