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2022 年度 研究成果報告書

視覚刺激応答細胞の標識と1細胞RNA-seqによる前視蓋神経回路の形態・機能解析

研究課題

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研究課題/領域番号 20K15906
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分46010:神経科学一般関連
研究機関国立遺伝学研究所

研究代表者

松田 光司  国立遺伝学研究所, 遺伝形質研究系, 特任研究員 (40845228)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードゼブラフィッシュ / 前視蓋神経回路 / 刺激特異的細胞標識 / 1細胞RNA-seq / 形態・機能解析
研究成果の概要

我々動物は、自己運動により生み出される視野全体の像の動きであるオプティックフローにより、姿勢や進行方向を調節している。オプティックフローの処理には、前視蓋という脳領域が関与しており、様々な反応パターンを示す多様なニューロンが混在していることが明らかとなっている。しかし、個々の前視蓋ニューロンを区別して標識する技術が存在しないため、前視蓋ネットワークの機能解明には至っていない。本研究では、CaMPARI2を利用した細胞標識技術と1細胞RNA-seqを組み合わせた独自技術を開発することで、オプティックフロー特異的に反応する前視蓋ニューロンで発現する遺伝子の特定に成功した。

自由記述の分野

神経科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

外界から受容した感覚情報を元に、状況に応じた適切な行動が生み出されるメカニズムを理解することは、神経科学において重要な課題である。本研究は、オプティックフロー視覚情報処理を担う神経細胞群を遺伝学的に標識することによって、その神経回路メカニズムの解明に貢献した。さらに、本研究によって開発した技術は、視覚以外の様々な異なる感覚系の研究にも広く応用可能であると期待される。従って、視覚以外の感覚情報処理、さらには異なる感覚間の情報統合に関する脳内メカニズムの解明にも貢献する可能性がある。

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公開日: 2024-01-30  

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