TD-DFT計算によって可視光を吸収可能かつ配位した遷移金属の酸化還元を引き起こす配位子をデザインした。実際にデザインした配位子の合成を行った。合計7種の配位子の合成に成功し、それら全ては配位子単体で可視光を吸収可能であることが紫外可視吸光度測定によって明らかとなった。また、いくつかの配位子において、遷移金属錯体として安定な状態で単離することに成功し、NMR測定やX線結晶構造解析によって、その構造を証明することに成功した。 合成した可視光吸収型配位子及びその遷移金属錯体を用いてさまざまな光反応を試みた結果、既存の一般的な配位子では進行しない特異な反応を見出すことに成功した。
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