本研究では、ユビキチン-プロテアソームシステムによるタンパク質分解活性を検出できる細胞評価系を用いて、ユビキチン-プロテアソームシステムを阻害する天然物を探索した。微生物や海洋生物のエキスをスクリーニングした結果、タイで採取した植物から単離したRemotididymella属の真菌のエキスがタンパク質分解を阻害した。生物活性物質を単離し、構造決定したところ、新規化合物であるmellain Aとmellain Bに加えて、既知化合物であるleptosphaerodione類を得た。また、単離した化合物がプロテアソームを阻害することを明らかにした。
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