カルバマゼピン(CBZ)、バルプロ酸(VPA)およびレベチラセタム(LEV)について、経腸栄養剤と同時にラットに投与した場合の血中薬物濃度の変化について検討した。CBZはエンシュア・リキッドにより消化管吸収が低下し、その要因は敬経腸栄養剤に含まれるカゼイン、消化後の大豆タンパクであることを明らかにした。VPAはリーナレンLPによって吸収が低下し、経腸栄養剤に含まれるデキストリン、および難消化性デキストリンが関与する可能性を見出した。LEVについては、本研究で用いたいずれの液状経腸栄養剤との併用においても影響をうけず、LEVは液状経腸栄養剤と安全に併用できることが明らかになった。
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