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2022 年度 研究成果報告書

経腸栄養剤との併用における薬物血中濃度変化の解明:適正な投与指針の確立

研究課題

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研究課題/領域番号 20K16061
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分47060:医療薬学関連
研究機関大阪大谷大学

研究代表者

浦嶋 庸子  大阪大谷大学, 薬学部, 講師 (90636309)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードカルバマゼピン / バルプロ酸 / レベチラセタム / 経腸栄養剤
研究成果の概要

カルバマゼピン(CBZ)、バルプロ酸(VPA)およびレベチラセタム(LEV)について、経腸栄養剤と同時にラットに投与した場合の血中薬物濃度の変化について検討した。CBZはエンシュア・リキッドにより消化管吸収が低下し、その要因は敬経腸栄養剤に含まれるカゼイン、消化後の大豆タンパクであることを明らかにした。VPAはリーナレンLPによって吸収が低下し、経腸栄養剤に含まれるデキストリン、および難消化性デキストリンが関与する可能性を見出した。LEVについては、本研究で用いたいずれの液状経腸栄養剤との併用においても影響をうけず、LEVは液状経腸栄養剤と安全に併用できることが明らかになった。

自由記述の分野

薬物動態学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究結果より、各抗てんかん薬と経腸栄養剤を併用する際に、注意するべき具体的な経腸栄養剤が明らかになった。したがって、血中薬物濃度に影響する経腸栄養剤を使用する場合には、経腸栄養剤の製品を変更するか、投与間隔を2時間あけるよう指導することが有効である。また、安全に使用できる薬物と経腸栄養剤の組み合わせも明らかになったことから、いたずらに煩雑な運用を行うことも避けられ、臨床現場での円滑な運用に寄与できる。また、薬物の吸収低下に寄与する成分についても明らかにしたことから、本研究で用いた経腸栄養剤以外についても推測できる知見となる。

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公開日: 2024-01-30  

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