研究課題/領域番号 |
20K16117
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分48020:生理学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 (2022-2023) 筑波大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
本堂 茉莉 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特別研究員(RPD) (70639195)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | レム睡眠行動障害 / レム睡眠 / グリシン受容体 / 神経変性疾患 / 運動異常 |
研究成果の概要 |
哺乳動物の睡眠はノンレム睡眠とレム睡眠に分けられ、通常、レム睡眠中は筋緊張が消失する。しかし、レム睡眠行動障害(RBD)患者ではレム睡眠中に異常行動が見られ、RBDが神経変性疾患の初期症状であることが示唆されている。我々は作成したRBD症状を示す条件付きグリシン受容体欠損マウスにおいて神経変性疾患に類似した運動異常が確認されたが、神経変性そのものには関与しないことが明らかとなった。この結果から、グリシンニューロンを介した神経回路がRBDや神経変性疾患における運動異常の発現に重要な役割を果たしている可能性が示唆された。
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自由記述の分野 |
神経科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
RBDは、神経変性疾患の初期症状であると考えられており、この初期症状を制御することで病気の進展を予防できるのではないかといった考えから、その全容解明が非常に期待されている。RBDの発現メカニズムが明らかになれば、RBDから進展する神経変性疾患のより効果的な治療・予防法を提案することが可能となり、現代社会が問題とする健康寿命延伸に対する社会的貢献度は極めて大きいといえる。
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