妊娠中の母親における過剰な免疫反応の活性化は出生児の発達障害リスクを増大させるが、その仕組みには未解明な部分が多い。発達障害児においてしばしば体内時計の乱れが観察されることから、過剰な免疫反応を誘発した周産期マウスを材料に、母体免疫・発達障害・体内時計の3者の関係に迫った。本研究においては、出生児の発達障害リスクを高める因子として知られるIL-17aを周産期マウスに高発現させる実験系を構築した。母体免疫活性化マウスより生まれた仔マウスにおける概日性行動リズムは、対照群と比べて長周期化する傾向が観察された。
|