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2022 年度 研究成果報告書

未分化多形肉腫におけるインフラマソームの関与

研究課題

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研究課題/領域番号 20K16173
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分49020:人体病理学関連
研究機関福井大学

研究代表者

福島 万奈  福井大学, 学術研究院医学系部門, 准教授 (70546225)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードインフラマソーム / 軟部腫瘍 / 炎症
研究成果の概要

インフラマソームは腫瘍への免疫応答や腫瘍微小環境の両方に影響を与えるが,未分化多形肉腫(UPS)と異型線維黄色腫(AFX)においてどのように働くのかを明らかにするため,NF-kB,NLRP3,ASCの免疫染色を行い,腫瘍細胞および間質リンパ球・組織球におけるそれぞれの発現をスコア化して比較した.その結果UPSでは腫瘍細胞,リンパ球・組織球はいずれもNLRP3の発現がAFXよりも有意に増強していた.UPSはAFXに比べNLRP3インフラマソームが活性化していることが示された.またNF-kBが核に発現し,NF-kBの活性化がNLRP3インフラマソームに関与している可能性が示唆された.(投稿準備中)

自由記述の分野

人体病理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

NLRP3インフラマソームは炎症を惹起して様々な危険因子から生体を防御する機構であるが,腫瘍においては腫瘍増殖に働く場合と増殖抑制に働く場合があるとされる.今回我々は,形態学的に類似する未分化多形肉腫(UPS)と皮膚異型線維黄色腫(AFX)におけるNLRP3インフラマソームを比較し,UPSにおいてNLRP3インフラマソームが有意に活性化されていることを見出した.UPSはAFXに比べて予後が悪い.インフラマソームの活性化の違いが予後に影響している可能性が示された.またインフラマソームの関与が明らかとなれば,インフラマソームを抑える薬を選択するなど今後の軟部腫瘍治療に貢献できることが期待される.

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公開日: 2024-01-30  

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