子宮頸部腺がん手術材料を用いて抗LSR抗体による免疫組織化学を行い、その染色態度を評価した。その結果、非腫瘍性の頸管腺上皮、乳管上皮と比較して、それぞれのがん成分においてLSRの発現態度には有意な差が認められた。CRISPR-Cas9システムにより作製したLSR発現欠損株は対照株と比較して有意に種々の腫瘍悪性化能が低下していた。比較プロテオーム解析では、細胞間接着に関連する遺伝子オントロジー(GO) termが複数検出された。また、乳がんの複数の細胞株を用いてLSRの発現解析を行ったところ、複数の薬剤曝露によりLSRの発現が増加することを確認した。
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