研究課題/領域番号 |
20K16233
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49040:寄生虫学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
サントス ハルベルト・ヒメネス 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (90793779)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | Entamoeba histolytica / mitosome / endosome / membrane contact site / EH-domain |
研究成果の概要 |
タンパク質複合体と相互作用するパートナーの質量分析シーケンスの分析が完了し、EHD1が赤痢アメーバのマイトソームとエンドソームの接触部位を仲介することを示しています。 食作用、エンドサイトーシス、およびリポソームベースのアッセイによる機能的特性評価も完了しました。 この研究の結果を要約した研究記事は、2022年4月11日にmBioによって提出され、承認されました。研究の結果は、2つのレビュー記事の作成にも含まれていました(2022年1月27日に承認されたGenesとJournal ofEukaryoticMicrobiologyが最初に公開されました。 2022年5月19日)。
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自由記述の分野 |
分子寄生虫学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膜接触部位(MCS)は、細胞小器官の間のコミュニケーションに重要な機構であり、さまざまな細胞小器官間でその存在が広く確認されている。寄生性原虫赤痢アメーバは、寄生や病原性の発揮に必要なマイトソームと呼ばれるミトコンドリアが縮退進化したオルガネラを持つ。赤痢アメーバで新たに発見されたマイトソーム-エンドソーム間MCS はETMP1とEHD1の相互作用により形成される。これは、赤痢アメーバに限らず、多様な生物の多様なオルガネラがMSCを形成し、オルガネラ間のクロストーク機構を保存している可能性を示唆している。また本研究により、病原機構の一端が明らかとなり、将来的に新規治療法を開発する一歩となった。
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