研究成果の概要 |
咽頭炎や膿痂疹などの起因菌であるA群レンサ球菌(GAS)は細胞内に侵入後、膜輸送制御分子であるTBC1D18によってエンドサイトーシスとリサイクリングエンドソームを介したエキソサイトーシス(細胞外脱出)が制御される。本研究では、TBC1D18の相互作用分子として宿主タンパク質であるRab10,RHOQ,ARL10を同定し、これらの分子がそれぞれエンドサイトーシスやエキソサイトーシスに関与することを明らかにした。また、GASが分泌するストレプトリジンO(SLO)やNADグリコヒドラーゼ(Nga)は細胞内のカルシウム濃度を上昇させることでGASのエキソサイトーシスに関与することを明らかにした。
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