本研究は、免疫機能の底上げによって人々の感染抵抗性を高める「感染予防」のアプローチを開拓するとともに、現在問題となっている炎症性疾患の理解と克服につながることが期待される。特に、本研究で研究代表者が見出した免疫プライマー群は未記載の分子群を含み、その生体内における作用メカニズムはほとんど未知であるといってよい。こうした化合物の免疫系に対する作用メカニズムを明らかにすることによって、免疫学における新しい地平を切り拓くとともに、そうした科学的知見に基づく人々の疾患の克服と健康衛生水準の向上への貢献が期待される。
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