本研究では、関節リウマチ(RA)患者由来滑膜線維芽細胞(SFs)を用いたin vitro解析により、MTF-1活性阻害剤が、SFsにおける炎症性メディエーター(IL-6・CCL5)発現を抑制することを明らかにした。さらに、関節炎モデルマウス(collagen-induced arthritis: CIA)を用いたin vivo解析により、MTF-1阻害剤には、関節炎の進展抑制作用があることを示した。これらの結果は、MTF-1の活性阻害が、SFs由来の炎症性メディエーター発現の修飾を介して、関節炎を制御する可能性を示唆している。
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