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2023 年度 研究成果報告書

lncRNAを基盤とした神経変性疾患に対する核酸医薬シードの開発

研究課題

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研究課題/領域番号 20K16452
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

米田 竜馬  埼玉医科大学, 医学部, 講師 (00734881)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードALS / m6A修飾 / 核酸医薬 / FUS / lncRNA / LLPS
研究成果の概要

本研究では、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の原因遺伝子であるFUSの、凝集体形成を阻害するRNA配列を探索した。その結果、20ntのRNA配列にm6A修飾というメチル化修飾を入れることで、その凝集体形成阻害効果が大幅に増強されることを見出した。m6A修飾RNAによる、FUSの凝集体形成の阻害効果は、さまざまな細胞株で確認しており、その普遍性が確認できた。またoff target効果を細胞増殖で検証したところ、導入したm6A修飾RNA自体には細胞毒性がないことも確認した。これらの結果より、FUSを原因とするALSの核酸医薬シードとして、非常に有効なRNA配列を同定することができた。

自由記述の分野

RNA

研究成果の学術的意義や社会的意義

ALSはいまだに治療法が確立されていない難病の一つである。孤発性と家族性とがあり、FUSはその両方に関わっているとされる。FUSを含むRNA結合タンパク質は、多くの神経変性疾患の原因遺伝子とされており、これらのタンパク質が細胞質で凝集体を形成することが、発症の一因とされている。したがって、これらの凝集体形成を阻害する薬剤の探究が急務である。我々が同定したRNA配列は、FUSに特異的に結合してその相分離を阻害する。この研究を進めていけば、ALSのみならず、その他の神経変性疾患をターゲットとした核酸医薬の開発へとつながる。

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公開日: 2025-01-30  

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