ビタミンDは骨代謝や免疫調節に関連した様々な作用を持つ。ビタミンD代謝の理解の為には、その代謝物の精確な定量方法が必要である。血液中では、ビタミンDおよびその代謝物はGC遺伝子によってコードされるビタミンD結合蛋白質に結合している。本研究では、LC/MS/MSを用いたビタミンD代謝物の精確な定量を行うと共に、PCR-融解曲線分析によりGC遺伝子型を決定した。それらの結果を併せ、ビタミンD代謝物およびGC遺伝子型との関係を解析した。その結果、血清ビタミンD代謝物濃度はGC遺伝子型によって影響を受けることが示唆された。
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