インスリン抵抗性は2型糖尿病の発症に先行する。加えてインスリン分泌が低下し代償がきかなくなると、血糖値が上昇する。動脈硬化性疾患は、インスリン抵抗性が主体の時期から増加する。本研究では、一般住民2400名を対象とした。数少ないインスリン抵抗性遺伝子レジスチンの一塩基多型(SNP)と、インスリン分泌関連SNPのうち、糖尿病発症に関連する表現型に影響を与えるSNPを同定した。その結果、75gブドウ糖負荷後1時間血糖がインスリン分泌関連SNPのCDKAL1および5年後の耐糖能悪化と関連した。また、不安定プラークである頸動脈低輝度プラークが血中レジスチン高値と関連することを見出した。
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