自己免疫性脳炎の臨床情報、髄液、血清、末梢血単核球細胞などサンプル収集を行った。中枢炎症性疾患の一つである視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)患者の髄液形質細胞をシングルセルソーティングしてアクアポリン4抗体を作成した。抗体を脊髄に直接注射することでラット疼痛動物モデルを作成し、ATPに着目した疼痛メカニズムを明らかにした。現在はラット脳切片を用いて自己免疫性脳炎患者髄液、血清中の抗神経抗体のスクリーニングを行って、髄液中に抗神経抗体を含むサンプルもいくつか集まってきている。同患者の髄液細胞、末梢血単核球細胞から病原性自己抗体を作成し動物モデルの作成を目指している。
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