本研究の目的はパーキンソン病患者の認知機能低下を含む非運動症状に対する音楽療法の有効性を検証することであった。しかし、新型コロナウイルス感染症の流行により、対面実施からオンラインによる音楽療法へと計画の変更を余儀なくされた。週1回、45分程度の音楽療法を音楽療法士が8週間連続して行い、介入の前後で評価を行った。計画の変更により大幅な遅れをみとめたが、今年度中にデータの解析へ進める見込みである。 有効性に関してはデータの解析を待つ必要があるが、オンラインによる音楽療法という新たな手法を確立したことで、今回のような感染症の流行下や近くに音楽療法士のいない地域でも提供できるという大きな意義を持つ。
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