研究課題
若手研究
聴覚定常反応(ASSR)の音刺激自体をスピーカーから出力し、それをPhilips社製ポリソムノグラフィー装置にマイクを通してアナログ信号として入力する系を確立した。小石川東京病院と共同研究の形式として東京医科歯科大学病院との両病院にて症例を蓄積し、解析を行った。解析手法はPythonベースのMNEというモジュールで行った。解析では、眠気の強い状態でASSRの反応が異なる可能性が示唆されたが、症例数が少なく明確な結果につながっていない状況である。
睡眠 てんかん
眠気は本人の不快感や社会的評価の低下につながるのみでなく、事故やエラーにつながって社会的な損失に至ることもあるため正確な評価が望まれている。現在は眠気の検査は反復睡眠潜時検査という実際に対象者に寝てもらう検査が使用されているが、これには非常に時間がかかるとともに、不正確であることが知られている。そのため今回の研究では聴覚刺激を用いた脳波反応で眠気を客観的・他覚的に評価する手法の探索を行なった。