TAC手術を行うことで心不全モデルを作成することができた。処置後2週間程度で心不全状態となっていることを確認した。TAC群では、2週、4週、8週いずれの時点でも、コントロール群と比較して心機能の低下、心重量の増加、線維化が見られた。また、TAC群に対してX線もしくは重粒子線の照射を加えた場合には、心機能の改善が見られた。心重量や線維化については有意差は見られなかったがわずかに改善する傾向は見られた。コントロール群においては、X線もしくは重粒子線の照射により心機能の悪化や心重量・線維化の増悪は見られず、確認した期間では経時的な悪化もなかった。
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