研究課題/領域番号 |
20K16764
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
土屋 高旭 札幌医科大学, 医学部, 助教 (90631169)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 腫瘍免疫 / リキッドバイオプシー / 放射線治療 / 治療効果予測 |
研究実績の概要 |
本研究では腫瘍免疫関連タンパクの発現と放射線治療成績の相関を解明し、臨床応用に結びつけることを目的とする。 具体的には、(A) 治療開始前の生検検体および術後摘出標本を用いた、腫瘍免疫関連タンパクの免疫組織染色による放射線治療効果予測、(B)血中のPDL1(Programmed death ligand-1)測定による腫瘍免疫応答の解析、(C)腫瘍免疫の制御に関わる血中マイクロRNAの同定を行い、癌細胞の腫瘍免疫関連タンパクを用いた放射線感受性予測法の臨床応用と個別化放射線治療の実用化を目指す。 2021年度は当施設で根治的放射線治療を行った子宮頸癌症例において、腫瘍組織へのCD8陽性T細胞の浸潤形式を調べ、その微小腫瘍環境と臨床因子とOutcomeとの関連を調べた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
根治的放射線治療を行った子宮頸癌症例においては、腫瘍組織へのCD8陽性T細胞の浸潤形式を調べ、またFoxP3、HLA-1、PD-L1の免疫染色も行い臨床因子とOutcomeとの関連を調べた。 また、血中エクソソームmiRNAとOutcomeとの関連も調べた。 これらの結果は第80回日本医学放射線学会総会および日本放射線腫瘍学会第34回学術大会で発表している。また、Medical Molecular Morphology誌およびJapanese Journal of Radiology誌で発表されている。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き病理検体における腫瘍免疫関連タンパクの評価および血液サンプルの採取を継続する。 サンプルが得られた患者群の臨床情報を収集し、局所再発や遠隔転移の有無といった放射線治療効果の予測因子に関連する生物学的因子の同定を進め、放射線感受性予測法の臨床応用と個別化放射線治療の実用化を目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID19の流行により、社会情勢を考慮して研究活動を一部自粛せざるを得ない期間が長期に渡りあったため。 次年度では前年度に購入しなかった試薬の購入、集積サンプルの追加、結果の解析を行う。
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