本研究では、動物用光超音波イメージング装置によってマウスの乳腺腫瘍、腫瘍血管、腫瘍内低酸素領域の可視化を行うことを目的とした。 光超音波イメージングでは、光音響物質の明瞭な描出が可能であり、光音響物質であるヘモグロビンを介して腫瘍血管が描出される。腫瘍そのものの描出のため、腫瘍特異的に結合する抗体へ別の光音響物質であるインドシアニングリーン(ICG) やIRDyeを付加したものを作成し、酸素濃度測定装置を用いて担癌マウスの腫瘍内酸素濃度を測定する実験系を構築した。動物用光超音波イメージング装置の使用が困難となり、光超音波画像の取得、酸素分圧データとの比較は次の研究への持ち越し課題となった。
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