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2022 年度 研究成果報告書

早産児脳傷害の包括的病態解明と神経再生促進技術の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 20K16933
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

川瀬 恒哉  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (60745933)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード早産児 / 神経新生 / 脳室下帯
研究成果の概要

周産期・新生児医療の進歩により早産児の救命率は向上しているが、いまなおその神経発達予後は不良である。ヒトを含む哺乳類では側脳室外側壁に存在する脳室下帯と呼ばれる領域で生後においても神経幹細胞が存在しニューロンの産生が続いている。この生後のニューロン新生は脳発達に重要な役割を担っていると考えられている。本研究では脳室下帯におけるメタボローム解析、シングルセル遺伝子発現解析を用いて、早産が生後のニューロン新生に与える影響を包括的に解明し、早産児の神経再生を促進する基盤技術を開発した。

自由記述の分野

小児・新生児医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年、早産児での出生が増加している。早産児は神経発達症を高率に合併するがそのメカニズムは十分に解明されておらず、また有効な治療法も存在しない。本研究により、早産児の神経発達予後を改善させる治療法の開発につながることが期待される。さらに脳に限らず、体の様々な臓器・組織で生後も幹細胞が存在していることから、本研究で得られた知見は、早産がこれらの組織幹細胞に与える影響を解明することにもつながる。また、新生児脳の再生ポテンシャルを解明することで、成人脳が再生しにくい要因を理解するための手がかりが得られ、成人の脳梗塞など難治性脳疾患の新たな治療法の開発にも貢献できる。

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公開日: 2024-01-30  

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