新規ヨードトランスポーターであるSLC26A7と、他のヨードトランスポーターであるSLC26A4、SLC5A5について、各々の役割や相互の関係を調べることで、ヨード動態の解明と同時に、SLC26A7遺伝子異常による先天性甲状腺機能低下症の病態解明を試みた。Slc26a7ノックアウトマウスでは甲状腺腫は大きいが、甲状腺機能低下の表現型は軽度であることが示された。そしてSlc5a5ノックアウトマウスでは既報通り高ヨード食による甲状腺機能低下所見や甲状腺腫の改善を認めたが、Slc26a7ノックアウトマウスでは体重や甲状腺腫に対する改善効果は限定的であった。
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