研究成果の概要 |
アルコール性脂肪性肝炎(NASH)患者の肝トランスポーターの発現変化や機能異常を明らかにすることにより、NASHの原因を解明し、治療創薬につなげることを目的とする。NASH症例の血清と肝臓組織を30検体、非NASH症例の検体を30検体ずつ集積した。NASH症例は非NASH症例と比較し、肝トランスポーター(OATP1,OATP3,MRP2,MRP3,NTCP)はmRNAの発現量に差はないものの、タンパクの産生量においては、 NASH症例が有意に低下していることを確認した。細胞壁在トランスポーター蛋白を抽出したところ、NASH症例では非NASH症例と比較して減少していた。
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