研究成果の概要 |
リンパ管内皮細胞は静脈内皮細胞からの出芽による単一起源に由来すると考えられてきた。申請者らは、心臓リンパ管の独自起源や発生を制御するシグナルが存在する事を報告した(Maruyama et al., Dev bio, 2019, iScience, 2021)。つまり、心臓構成細胞である転写因子Islet1を発現する未分化中胚葉細胞の分化により心臓リンパ管の50-60%が形成される。さらに、申請者が同定した心臓リンパ管起源が、頭頸部筋肉・心筋の起源として近年同定された心臓咽頭中胚葉 (CPM)であるという事を明らかにした (Maruyama et al. , eLife. 2022)。
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