幼少期にFallot四徴症修復術を受けた成人患者からカテーテルを用いて右室心筋を採取し、病理学的に評価を行った。結果、右室心筋は中等度肥大しており、右室は中等度から高度に線維化していた。また、右室の線維化はCTやMRIで測定した細胞外容積分画という指標と相関していた。非侵襲的な画像評価でも侵襲的な右室心筋の評価と同等の情報が得られることが示唆された。さらに、無症状患者においてもこの右室心筋傷害は確認された。突然死予防には、非侵襲的な画像検査も含めた定期的な右室心筋傷害の評価が必要であり、治療介入の指標になると考えられた。
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