本研究では、血管内治療後にも関わらず下肢切断、もしくは病理解剖となった検体を集め、治療後の血管を病理学的に検討した。研究開始後、終了時時点で77の検体を収集し、合計で2319枚の病理標本を作成した。 収集した検体の約半数は透析患者から採取したものであり、透析患者と非透析患者での動脈硬化の進行の違いについて焦点を絞って評価をした。 結果としては、透析患者は非透析患者と比べて中膜の石灰化において透析患者と非透析患者との違いが顕著であった。また、特に非透析患者の膝下病変においてはその差が顕著であり、石灰化のメカニズムについて重要な役割を占めていることが示唆された。
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