心不全は予後不良な疾患で心臓のストレスに対する代償機転が働かなくなると生じる。我々の予備的知見としてこのストレス応答にアンフィレグリンが必須であることを明らかにしており、本研究ではアンフィレグリンを分化マーカーとして心臓マクロファージの分化機構について検討した。 本研究ではPla2g5によって心筋細胞の表面で産生された脂肪酸がGpr65を介して未分化マクロファージを心臓マクロファージに分化させることを明らかにした。不飽和脂肪酸は補充が容易な分子であり、簡便な方法で心不全治療の新たなアプローチになりうる可能性をもっている。
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