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2022 年度 研究成果報告書

多遺伝子リスクスコアを用いた肥大型心筋症における新たな疾患発症機序の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K17110
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53020:循環器内科学関連
研究機関金沢大学

研究代表者

野村 章洋  金沢大学, 融合科学系, 准教授 (30707542)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード肥大型心筋症 / 多遺伝子リスクスコア / バイオインフォマティクス
研究成果の概要

今回、従来からの単一遺伝子変異の検索では原因が同定されなかった肥大型心筋症(HCM)患者に対して、心室中隔壁厚(IVS)に対する多遺伝子リスクスコア(PRS-IVS)の観点から多遺伝子が合わさることで発症するタイプのHCMの探索を行った。まず、PRS-IVSの導出方法を樹立した。続いて、対照群と比較して、原因変異保有HCM群、原因変異非保有HCM群はいずれも有意にPRS-IVSは高値であることを示した。一方、HCM患者において原因保有群と原因非保有群間でのPRS-IVSに有意な差はみられなかった。さらにPRS-IVSと各群のIVS実測値との相関もみられなかった。

自由記述の分野

循環器学

研究成果の学術的意義や社会的意義

今回の研究では、肥大型心筋症(HCM)の臨床的診断基準に用いられている心室中隔壁厚(IVS)に対する多遺伝子リスクスコア(PRS-IVS)を、日本人の公開ゲノム解析データ(BioBank Japan)を用いて計算する方法を確立した。また、非HCM患者(対照群)に対して、HCM群は原因遺伝子変異の有無に関わらずPRS-IVSが有意に高値であることを初めて明らかにした。今後も、多数の遺伝子が関与してHCMの形態学的特徴を呈しうる患者の同定、ならびにその疾患機序の解明に向け、さらなる研究が必要である。

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公開日: 2024-01-30  

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