研究課題
若手研究
大阪大学病院でのOCT guided PCIで施行した症例で102例のステント留置前後のOCT画像を機械学習解析で試行した。PCI前後のOCT所見を解析し、 ステント留置後の拡張不全と臨床的予後、具体的には再血行再建との関連が示唆された。また、ステント拡張不全と留置前の石灰化の関係を解析 し、石灰化厚、石灰化長が留置後の拡張不全と関連した。今後はこの機械学習での石灰化解析が臨床的に有用であるがどうかを判別することが重要であ る。臨床的に有用性を持つ上では、OCTを施行した後、すぐに解析結果を出すシステムが必要である。今後は前向きにOCT画像を集めてさらなる解析を施行す る予定である。
循環器内科学
厚生労働省が発表した2018年の人口動態統計月報年計(概数)の結果では、日本人の死 因の第2位は心疾患であり、今後の高齢化社会を考慮すると罹患率の上昇は確実であるその中でも虚血性疾患の罹患率は高く、冠 動脈疾患への治療成績の向上、それに伴う予後の改善は必至である。OCTによって心血管予後の予測が可能であれば、より詳細,より正確な治療方針の決定 が可能になり、またそれによって患者の心血管予後、生命予後の改善が期待できる