2型自然リンパ球(ILC2)は様々なアレルギー性疾患や好酸球性疾患の病態に関与していることが示唆されているが、これまでILC2をターゲットとした薬剤は存在しなかった。特に、ILC2はステロイド治療に対して抵抗性を示すことから、ステロイド以外の新規治療薬が期待されていた。今回、我々はスタチンやTLR7アゴニストが、ILC2が関与する喘息病態を改善させることを世界で初めて明らかにした。これらの薬剤はすでに臨床開発が行われているため、今後すみやかにILC2をターゲットとした新規治療薬として臨床で用いられることが期待される。
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