SCLCは肺がんの15-20%を占める高転移性の難治がんで、その治療は、この~20年根本的な進歩がない。理由の1つに、創薬可能なドライバー遺伝子変異がSCLCには存在しないことがあげられる。本研究では、NAMPT阻害剤とナイアシン摂取制限の併用治療のSCLCに対する非常に高い治療効果を動物実験にて確認した。この治療はSCLCのようながんに対して非常に選択性の高い治療であることが示唆された。必要となる食事制限期間も当初想定よりも短くて十分であることが確認できた。今後は、SCLC以外の神経内分泌分化を呈するがん種にも応用可能かを検討していく。
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