気管支ぜん息死患者群の肺の病理組織においてコントロール群に比較して、有意にCD163陽性のM2様マクロファージが増加していた。マウスモデルにおいてM2様マクロファージKnock-outマウスは野生型に比較して有意に気道過敏性の亢進が抑制され、気管支肺胞洗浄液(BALF)中の好中球や好酸球数も低下していた。BALF中マクロファージ数は好中球数と有意に負の相関を認めた。わたしたちの結果からD163陽性のM2様マクロファージは好中球性炎症を惹起し、気管支ぜん息の難治化に関与していると考えられた。ただし補体とM2様マクロファージおよび好中球炎症との関与を見出すことは出来なかった。
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