細胞死は様々な疾患や組織の損傷に関与するため、糖尿病関連疾患の発症や進展においても細胞死の起こりやすさが関わると考えられている。しかし、腎構成細胞における細胞死の感受性を規定する因子に関しては不明であった。本研究では、腎構成細胞でのリンカーヒストンH1タンパク(以下、H1)発現の調査とH1量に着目した腎構成細胞死のメカニズムの解明を目的とした。本研究結果より、糖尿病モデルマウスの腎臓におけるH1の発現領域を明らかにし、ポドサイトでのH1の局在が腎臓へのダメージの程度に相関する可能性が示唆された。
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