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2022 年度 研究成果報告書

ヒストン修飾による腹膜中皮細胞の老化を介した腹膜線維化の機序の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K17284
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53040:腎臓内科学関連
研究機関広島大学

研究代表者

前田 和也  広島大学, 病院(医), 専門研究員 (60832540)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードperitoneal fibrosis
研究成果の概要

末期腎不全における腹膜透析は臨床的に優れた治療法であるが、腹膜線維化による腹膜機能の低下のため長期継続は困難である。透析液中のブドウ糖への暴露によってストレス誘導性の腹膜中皮細胞の老化を引き起こすことが腹膜線維化の一因となっている。すなわち、腹膜中皮細胞の保護によって線維化を予防できれば、腹膜透析の長期継続が期待できる。
本研究では、細胞老化に関与するP16を治療標的とし、ヒストンのメチル化によるP16の転写活性が亢進することで、腹膜中皮細胞の老化が誘導されて腹膜線維化が進行すること、その阻害によって腹膜線維化を抑制されることを明らかにした。

自由記述の分野

Nephrology

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究によってストレス誘導性の腹膜中皮細胞の老化を介した腹膜線維化の機序やその阻害薬によって腹膜線維化を抑制できることが明らかできた。今後将来的に臨床応用することで、これまでよりも腹膜透析の長期継続が可能になること、ひいては更なる普及率の向上に寄与することが期待される。腹膜透析の長期継続によって、患者のQuality of Lifeの維持が期待されるだけではなく、今後さらに高齢社会が進む中で、在宅療法を推進する社会的なニーズに応えるものと思われる。

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公開日: 2024-01-30  

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