• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 研究成果報告書

胎生臓器ニッチ法による腎臓再生に最適なヒトiPS細胞由来ネフロン前駆細胞の探索

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 20K17296
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53040:腎臓内科学関連
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

田尻 進  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (50646362)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード再生医学 / 腎臓再生 / iPS細胞 / ネフロン前駆細胞
研究成果の概要

慢性腎臓病に対する新規治療法として腎臓再生療法が注目されている。申請者らは、以前に胎生期腎臓に存在するネフロン前駆細胞を薬物によって除去し、外来性ネフロン前駆細胞を移植することで、移植細胞由来のネフロン再生に成功した。その手法を用いた、腎臓再生を行うにあたり、ヒトiPS細胞からネフロン前駆細胞への適切な誘導方法、ネフロン前駆細胞のSorting方法の検証をまずおこなった。その後、ネフロン前駆細胞を除去したマウス胎仔腎組織と、ヒトiPS細胞とのキメラ形成能の評価を行った。この研究により、ヒトiPS由来ネフロン前駆細胞が我々の開発した腎臓再生のセルソースとして適していることが示された。

自由記述の分野

腎臓再生

研究成果の学術的意義や社会的意義

慢性腎臓表に対する根本的な治療法は現時点では腎臓移植のみである。腎臓移植は、絶対的なドナー不足であり、昨今は異種動物からの腎臓移植なども注目を集めているくらいである。移植するための腎臓を再生することができれば、慢性腎不全治療に対する大きな一歩となる。我々の腎臓再生手法である胎生臓器ニッチ法で、ヒトiPS細胞に由来する腎臓を再生することができれば、臓器不足の問題を解決することができ、加えて従来の腎臓移植よりは免疫抑制剤を減らした腎臓移植ができる可能性がある。ヒトiPS細胞由来のネフロン前駆細胞が胎生臓器ニッチ法の有用なツールであるこを示した今回の研究には大きな社会的意義があると考える。

URL: 

公開日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi