造血器腫瘍の治療成績は直近20年でも大きな改善は見られず、特に高齢者における長期生存割合は未だ低い割合にとどまっている。この現実を踏まえ、正常造血の制御機構の解明を通して、造血器腫瘍に関わる未知の分子を同定し、その制御を介した新たな治療戦略の開発が必須であると考え、本研究に取り組んだ。 本研究で同定した新規遺伝子の機能解析・分子機構については、ヒトのオルソログである分子を含めても、これまで世界的に全く解析されておらず、研究代表者らが主導的に研究を進める必要がある。今回の研究成果を踏まえ、今後、この新規遺伝子の制御を介した新たな造血器腫瘍制御の治療開発を目指す。
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