小児急性骨髄性白血病(AML)は分子生物学的異常と治療反応性をもとにして層別化治療が行われ長期生存率は60-70%まで上昇してきたが、その予後は未だ良好とは言えない。近年、AMLに対してもDNAメチル化が新たなバイオマーカーとして注目され始めている。我々は小児AMLにおけるDNAメチル化パターンと臨床像、分子生物学的背景、予後との関係を明らかにするために、AML-05臨床試験に登録された64例に対してDNAメチル化解析を施行した。 その結果DNAメチル化パターンと分子生物学的背景の強い相関関係を証明し、また、高メチル化パターンで特徴づけられた一群が特に予後不良であることを同定した。
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