本研究は、関節炎後に生じる異所的な骨形成のメカニズムの解明を目的とし、関節炎モデル由来の滑膜線維芽細胞を単離し、検討を進めた。Flow cytometerで滑膜線維芽細胞をCD146とCD140aで展開し、CD146high陽性集団、CD146mid陽性集団、CD140a陽性集団、すべて陰性の4種類の集団を採取し、qPCRおよびRNAseqを行った。qPCRにより、CD146mid集団は他の集団と比べてCol10a1、Runx2、Sox9の遺伝子発現が上昇した。このため、CD146mid集団が組織像で確認していた最も肥大化軟骨細胞様の表現型を示すパンヌスの線維芽細胞である可能性が示唆された。
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