• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 実施状況報告書

SLE特異的自己抗体の細胞表面エピトープの探索とシグナル伝達経路の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K17449
研究機関北里大学

研究代表者

松枝 佑  北里大学, 医学部, 助教 (00623208)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード抗Sm抗体 / SLE
研究実績の概要

SLE疾患特異的自己抗体である抗Sm抗体の細胞のシグナル伝達を明らかにするために、今年度は、ヒト末梢血単核球細胞(PBMC)を用いて膜タンパク成分を精製し、ウエスタンブロッティング(WB)法を用いて前述の自己抗体の細胞膜への結合を確認した。
PBMCから膜タンパク成分と細胞質成分を分離し、マウスモノクローナル抗RNP抗体とマウスモノクローナル抗Sm抗体を用いたWBを行った。両抗体とも膜タンパク成分にバンドが出現し、細胞表面への結合が明らかになった。質量分析のために、今後は免疫沈降法を用いて同様の実験を行う。
また、共焦点顕微鏡を用いた研究では、PBMCを固定しマウスモノクローナル抗RNP抗体とマウスモノクローナル抗Sm抗体を反応させ、観察を行った。抗体の結合は細胞表面のみに観察され、前年度に行ったフローサイトメトリー(FCM)の結果が視覚的にも確認できた。
PBMCにおいてM1/M2マクロファージのバランスを確認する研究では、対症群となる炎症性自己免疫性疾患と健常人によるデータの収集が終了した。炎症性自己免疫性疾患では健常人と比べて、M2マクロファージがやや多い傾向にあった。炎症性自己免疫性疾患が背景にあり、抗炎症作用のあるM2マクロファージにややバランスが傾いた結果であると推察される。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

今年度は質量分析が行えなかったため。

今後の研究の推進方策

免疫沈降法後に膜タンパク成分を切り出し、質量分析を行う。
SLE患者のPBMCからM1/M2マクロファージのバランスに関する検討を行う。

次年度使用額が生じた理由

質量分析が次年度にずれこんだため。

URL: 

公開日: 2022-12-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi