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2023 年度 研究成果報告書

SLE特異的自己抗体の細胞表面エピトープの探索とシグナル伝達経路の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K17449
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
研究機関北里大学

研究代表者

松枝 佑  北里大学, 医学部, 助教 (00623208)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードSLE / 抗RNP抗体 / 抗Sm抗体 / 中枢神経病変
研究成果の概要

全身性エリテマトーデス(SLE)の中枢神経病変は難治性にもかかわらず、その発症メカニズムは未解明な点が多い。本研究では、SLE特異的自己抗体が単球表面に結合し、炎症性サイトカインの産生を促進するメカニズムを解明することを目的とした。フローサイトメトリーおよび共焦点レーザー顕微鏡解析により、抗RNP抗体が抗Sm抗体よりも単球への結合力が高いことが判明した。また、NFκB経路の活性化による単球の炎症性サイトカイン産生の増加が示唆された。これらの結果は、SLE特異的自己抗体が単球を介して中枢神経病変に関与する可能性を示しており、新たな治療戦略の開発に重要な知見を提供する。

自由記述の分野

リウマチ膠原病内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究にて抗RNP抗体が抗Sm抗体と共に存在することで、NFκB経路の活性化され、単球の炎症性サイトカイン産生の増加することが明らかになった。さらに、この自己抗体の作用はFcレセプターを介さない経路である可能性が示唆された。
これらの結果は、SLE特異的自己抗体による中枢神経病変の発症のメカニズムの一端を明らかにしたものであり、SLEの新たな治療戦略の開発に重要な知見を提供するものである。今後は、自己抗体の単球に対する詳細な作用メカニズムの解明が求められる。

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公開日: 2025-01-30  

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