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2022 年度 研究成果報告書

HIV感染者体内の残存ウイルスリザーバー評価系構築と臨床学的バイオマーカーの探索

研究課題

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研究課題/領域番号 20K17480
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54030:感染症内科学関連
研究機関国立研究開発法人国立国際医療研究センター

研究代表者

松田 幸樹  国立研究開発法人国立国際医療研究センター, エイズ治療・研究開発センター, リサーチ・レジデント (70796193)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードHIV潜伏感染 / HIV cure / HIVリザーバー / HIV感染症 / バイオマーカー
研究成果の概要

本研究では、cART治療中のHIV感染者の末梢残存プロウイルスの定量評価系の構築及び、ウイルスリザーバーサイズに相関するバイオマーカーの探索を行なった。対象の20名の加療中HIV感染患者検体を刺激後のHIV-mRNA発現上昇レベルで2群に分け、様々なバイオマーカーになり得る因子を解析した結果、刺激後のHIV-mRNA発現上昇レベルと有意に相関するいくつかのマーカーが明らかとなった。またddPCRを用いた高感度HIVリザーバー解析の結果、これらの因子がintactなHIVリザーバーサイズと相関することが明らかとなった。これらのバイオマーカーがHIV潜伏感染治療の標的となる可能性が示唆された。

自由記述の分野

感染症内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

HIV潜伏感染細胞(リザーバー)の存在がHIV感染症根治の妨げとなっている。リザーバー細胞は一見すると正常な非感染細胞との見分けがつかず、プロウイルスDNAの有無でしか選別することができない。また、患者体内のリザーバーサイズや性質は異なると考えられている。本研究で見出されたバイオマーカーは簡便にリザーバー細胞のサイズを評価するための新たなツールとしてだけではなく、体内でのウイルスリザーバー形成ならびに潜伏感染機序の全容解明につながることが期待される。

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公開日: 2024-01-30  

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