本研究では、アルドステロン産生腺腫の代謝特性に着目し、血液のメタボローム解析と組織の統合オミクス解析を用いて多様性の成因となる病態の解明および臨床的意義を明らかにすることを目的とした。免疫組織染色、RNA-seq解析、メタボローム解析、イメージング質量顕微鏡解析により腫瘍内において不均一なステロイド合成が確認され、代謝特性における機能的不均一性が示唆された。機械学習を用いたアルドステロン産生腺腫の診断予測モデルの確立を行い、ついで説明モデルを構築し、アルドステロン産生腺腫患者の術後予後の可視化を行なった。
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