申請者らは糖尿病状態において、膵β細胞の細胞内エネルギー代謝が酸化的リン酸化から解糖系へとシフトするという細胞内代謝変化に着目し、その機序として膵島における解糖系酵素PFKFB3の発現亢進が重要であることを明らかとしてきた。 本申請課題において、日本人2型糖尿病患者の膵β細胞においてもPFKFB3が種々の程度に発現していることを明らかとし、病態との関連も示した。さらに肥満糖尿病モデル動物や膵β細胞株を用いて、この細胞内代謝変化に可逆性があり、糖尿病治療の内容により異なる影響を与えることを明らかとした。
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